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2006年にエゴニーが活動休止した後、
実際ぽっかり穴が空いてしまった。
これからどーしよっかなーと思っていたんだけど、
なんとなく新しくバンドを始める気にもなれなくて、
しばらく一人で歌っていこうと決めた。
というか活動休止が決まったときに決めていた。

バンドをやっていると、
やはりデッカイ音が気持ちいいし、
多少言葉が伝わらなくても、それは仕方ないというか、
サウンドとかグルーブとか爆音とかいった方向へ逃げてしまう。

でも、オレは唄歌いだから、
言葉が伝わらないなら歌う意味がない。

だから、玉木洋平というシンガーを鍛え直すという意味で、
活動休止はいいきっかけだと思った。

ギター1本と唄だけでどこまでやれるかやってみようと
それから渋谷の道玄坂にあるGABIGABIというロックバーで歌わせてもらっている。

そうして唄っていくうちに、
その店のオーナーである千葉大輔さんに誘われたのが
渋谷生音弾だ。

初めてのセッションの日を今でもよく覚えてる。
店を閉めた後、誰も居なくなったバーで
生ギターをジャカジャカやりながらカバーだったりオリジナルだったり
明け方まで延々とセッションした。

千葉さんのスタイルは時に大胆で、時に繊細で、一緒に演奏していて
とても心地よかった。
お互いの声質と音域も、それぞれがそれぞれの唄にハモるのに丁度良かった。

元々店のオーナーと出演するミュージシャンという関係だったこともあるけど、まさか一緒にやることになるとは思っていなかったから、
とても嬉しかった。
それに千葉さんの演奏する姿はメチャクチャかっこいいから、
同じミュージシャンとして憧れるのは当然だった。

最初の頃はいつも緊張していた。
プレッシャーも感じていた。

だけど、それ以上に楽しくて面白くて仕方なかった。

3年経った。
3年の間にいろんなことがあった。
CDを2枚出した。
昼間仕事して、寝ないでレコーディングした。
ライブも年間80本近くやった年もある。
酒はどれほど呑んだんだか。

エゴニーを再開した後の音作りや歌い方は、
生音弾のおかげで良い方向にずいぶん変わったと思う。

バンドマンとして、
男として、
親としての立ち回り方を

千葉さんにはいつも教わっている。

今夜はそんな渋谷生音弾の3周年ライブ。
お金はいらないよ〜。
心のスキマに、熱い情熱とホッピーを注ぎ込んでおくれ。


<共演>
SACHIYA-RED、
KENCHAN、
アダッチ
シスターリリー&カルロス三浦

場所:渋谷ガビガビ
時間:20:00頃〜
入場無料!