首都圏の緊急事態宣言解除を受けて開催した
丸の内丸善でのフェアが終わり
ドローレドローレの2020年春夏フェアがすべて終了した

ここ数日
在庫の棚卸しや売上の集計、上半期の振り返り
そして補助金申請の書類作りなど
カラダやアタマを動かして実務に集中している

この半期の売上を見返したり
通帳の預金残高を見れば見るほど
改めてとんでもない事が起きてしまったという事を再認識する

出来れば見て見ぬフリをしてやり過ごしたいと思っているんだけども
やっぱりそれは出来ないみたいだ

すぐにでも呑みに行きたい気持ちを抑えるために
夜にはプラモデルを作って静かに自分の世界に没頭している

緊急事態宣言解除と共に
当然町に人は増えて感染者数もリバウンドした

呑みに行きたい気持ちを抑えて夜な夜なプラモ作りに没頭している理由は
万一自分が感染して練習再開が決まった子供のバスケチームに迷惑をかけたくないから

人に会ってましてや酒が入れば愚痴ばかりになりそうだし
こういうときはそうやって自分の世界の中だけで過ごすのもいいかも知れない

それもまた現実逃避か
そうやって過ごしているうちに
自分は本当に呑みに行きたいのかなと思ってしまう

少しずつ少しずつ
世の中が歩みを取り戻そうとしている中

SNSで誹謗中傷を受けて亡くなったプロレスラーの木村花さんの事は
親御さんの気持ちを推しはかるに
この時代に子を持つ同じ親としてとても胸が痛む

心からご冥福をお祈りすると共に
もういい加減こういう”殺人”が起こらないことを切に願う

言葉は時として暴力となり
活字で人を殺せる時代なんだと改めて痛感する

ある意味自分も言葉を使う職業なので
本当に気を付けたいと思う

ヘイトコメントを寄せてしまった人たちの懺悔や後悔の思いや
カウンセリング相談が後を絶たないらしい

同時にヘイトコメントを寄せた人々への
憎しみや怒り、懺悔の強要等の正義感溢れるコメントもよく目にする

本名を名乗ることもせず偽垢などを使い
自らは安全なところから人に対して発言するという事は

たとえそれが正しい発言だったとしても僕は同意しない

やっぱり人様に向かって物申すときには
まずは自分の名前と身分を申し上げてからじゃないとフェアじゃない

木村花さんを死に追いやった人の言葉はもちろん許せない
だけどそういう人々に対する怒りや憎しみ溢れる言葉も
またある種のヘイトコメントである事に変わりはない

憎しみの連鎖が生まれているだけだ

そもそも見ず知らずの人に対して
オマエは間違ってるだの大いに反省して後悔しろだの言う事自体が間違っている

もしかしたら自分がとても親しくしている隣人や
妻や子供や恋人や親友というとても大切な人の裏の顔は
偽垢を使って一人の女性を死に追いやった一人かも知れないのだ

うかつなことは言えないのだなと思う
僕のこのブログも誰かを傷つけているかも知れないのだ

憎しみは憎しみしか生まない
後ろ向きな言葉は後ろにしか行かない

憎しみを生むのが人間ならば
憎しみを止められるのもまた人間なのだ
そう信じていたいなと思いつつ

そろそろ梅雨が近づいているのか
蒸し暑く重い外気にうんざりしてしまう

自分以外の事に気を取られているヒマはないのだ

この重苦しい6月の空気を突き破れるような
爽快な事を考えないといけないなと思う