ミーティング後テントに戻る途中
オーキャンがこらえきれない笑いをこらえて近寄ってきた

「ププ。オマエなに屁こいとるんだて」

「でもちょっと空気和んどったでいいじゃんか」


オレは緊張感ただようミーティングの最中
見事に屁をこいた

一瞬の間のあと
全身に突き刺さった全員の視線をオレは忘れない


その日はそのあと
翌日のフィールドアスレチックに備えて班行動して
普通に夕食が出た

オレが屁をこいたことに対しても
みんなあまり関心がないようで安心した
(みんな環境に慣れることに必死だったんだと思う)

夕食は
メニューはなんだったか忘れたけど
とても不味かったのを覚えている
家のご飯が恋しい

風呂もスタッフの監視のもと
整列して入り時間制限が厳しく設けられていた
それでも温かい湯船に浸かっている間は
少し緊張が和らいだ

風呂上り
満点の星空の下で
小野田さんがルバング島の頃の話しなどをしてくれた

自分の記憶と星の動きを頼りに暦を把握して
30年間日付の誤差はほとんどなかったとおっしゃっていたのを聞いて
子供ながらにすごいと思った

そして

この日オレは生まれて初めて
夜空に輝く北斗七星と流星を見た

小野田さんが教えてくれた
「北斗七星は柄杓(ひしゃく)の形をしているんだよ」


このキャンプに来て初めて
オレは少し笑った

つづく