孤軍奮闘
決死の耐久レース

オレは肛門の完全封鎖を心に誓い
このキャンプを乗り切ることにした

小野田さんは生死の境で
自分の頭が何倍にも膨れ上がるような錯覚を体験し
そのあと猛烈な悪寒のあとに
自分の能力が人を超えたと語っていた
(何百メートルも先の人の動きが手に取るように分かり銃弾も避けられるようになったという)

オレはこのとき常に悪寒に襲われていたが
どうやら超人にはなれなかった

そして3日目
この日はフィールド内でのサバイバルゲーム

フィールドのいたるところに隠された食材を探し出し
それをもとに自炊をする

やきそば
カレーのルー

豚肉
キャベツ
もやし
なべ
まな板
包丁


食材はもちろん、道具までもがいろいろなところに隠されている

オレはカレーのルーを発見し
リーダーから誉められた

大手柄だ

しかし
あまり誉められて気を緩めると
肛門がやばい


これまでの経験を経て
みんな少しずつたくましくなっている

具が重複した班を見つけて物々交換したりする
生きるための交渉術を身につけていた

そしてなんとか材料を調達して
ありあわせで試行錯誤しながら調理する


そうして出来上がったカレーは
なんとも言えないくらいに美味かった

みんな和気アイアイと最後の夜を過ごした
戦いを終えた仲間だけが共有する思いがそこにはあった


しかしオレはまだ独り闘っていた


気を抜けばすぐに肛門は決壊するだろう
満身創痍だ

思えばメシがまずかったことも幸いした
あれで美味いメシをガツガツ食っていたら
今頃オレの肛門はとうに使命を放棄して投降していただろう


あと1晩
明日は帰還だ

仲間から少し離れて
屁をこいておこうと思った


・・・・・


無理だった

そんなことをしたら
今度こそ実弾が発射されてしまう

禁断の爆弾だ


ふと夜空を見上げた

満点の星空に
オレは生まれて初めて流星を見た


「もちますように」


流れていく星にそう願いを込めた



おわり



最後までご愛読いただいた皆様、有難うございました!
エゴッタマンはただいまソロ音源のレコーディングに突入しております。
秋(年内?年明け??)にはお届けできるよう頑張りますので、そちらも応援宜しくお願い致します。