【夏休み特集】小野田自然塾の思い出

楽しんでいただけたでしょうか?


連載当初はまさか10回も続くとは思ってませんでした
(長期連載した漫画家がよく言うセリフ)


連載途中の弾き語りライブのMCでこのことに触れたら
会場にいる何人かの人が「読んでるー」と言ってくれて
意外(笑)でうれしかった

無事名古屋に戻り
迎えてくれた母は一言こう言いました

「やつれたわねー」

そして帰りにスーパーに寄って
(僕はダッシュでトイレに直行し)
晩御飯に僕にだけうな丼を出してくれました

あのときのうなぎとアツアツのご飯の美味しさを
僕は今でも忘れません

そして毎日当たり前のように出てくる母の料理が
いかに美味しいかということを実感したあの日を

僕は今でも忘れていません

清潔で明るい水洗トイレがあるということにも
心から感謝しました


「当たり前のことに感謝する」
ということを母は教えたかったのかも知れません


先日終戦記念のドラマでたしかこんなセリフがありました

「便利とは人を怠け者にする」

今の世の中は本当に便利ですね
それが当たり前になって
人は頭と体をどんどん使わなくなっている


時には「不便」な経験をしておくことも
大切な時かも知れませんね


「かわいい子には旅をさせろ」と言いますが
親も子もそれぞれの大切さを実感するには
時に離れることが必要なんだと思います


現代の教育方針は
ちょっと過保護なのかも知れません


子供は小さい冒険を繰り返して経験を積んでいきます
子供時代に冒険を経験してこないから
大人になってからおかしなことをしたり
ケガをしたことがないから
何が危険か分からなかったり
殴ったことも殴られたこともないから
人の痛みが分からなかったり

道に迷ったことがないから
軌道修正する方法を知らず
すぐに挫折してあきらめてしまうんだと思います

子供の世界に大人が入り込みすぎているのかも知れません
子供は子供でちゃんと考えて社会とルールを形成しているんです

明らかに間違った方向に行きそうになったときだけ
大人がちょっと舵を取ってあげればいいんです

子供に冒険させてあげる(自由にやらせてみる)
「親の勇気」を問われている時代ではないかと思います


小野田自然塾では
自分で考えて行動するということを教わったのだと思います



小野田さんについて

馴れ馴れしく小野田さんなんて呼ばせていただいてますが
僕のことなんて覚えてないだろうな〜
僕が参加した年は
小野田自然塾が開講して2年目だったようです

スタッフはみんな厳しい印象が強いのですが
小野田さんは物静かで穏やかなおじいちゃんという印象が残ってます

ときどき眼光だけは鋭かったけど

僕は何故か小野田さんをひと目見たときから
大好きになりました

「なんだろうあの人の雰囲気は」
と小学生ながら思いました


一番小野田さんに近づけたのは
文中にも出てくる北斗七星を教えてくれたときと
一人ひとり記念写真を撮るときだったのですが

小野田さん本人から出ている温かくやさしいオーラに
クソをガマンしてることも忘れたくらいです(笑)

肩にそっと手をおいてくれたときに感じた
とてつもなく広く深い愛情を忘れません

今では親子で参加できるそうなので
もし機会があったら参加してみたいと思ってます

もう一度小野田さんにお会いしてみたいですね
説教されてしまうかな


小野田自然塾の思い出は
僕の人格と価値観の形成に大きな影響を与えています

そして
とても大切な思い出です