生ごみの日の朝
娘たちが大ファンのゴミ収集車がやってくる前に
カラスたちが見事にごみをまき散らしていた

娘が言った

「カラスさんあんなに散らかしていけないね」

僕は言う

「そうだね。お片付けできるかなぁ?」

娘は言う

「あんなに散らかしたら出来ないと思うよ。カラスさんいけないね」


冬を越すために
カラスたちも必死だ

寝ぐらには秋に孵ったばかりの雛鳥たちが
腹を空かせて待っているのかも知れない


僕は言う

「もともとは人間がゴミを捨てるからイケナイんだよね」

娘は言う

「なんでゴミを出しちゃいけないの?」

僕は言う

「ゴミを出しちゃいけないんじゃなくてね、
ごはんを食べ残したり、ムダに多く作りすぎたりするからイケナイんだよ

だからゴミが出るでしょ?そうするとカラスさんが散らかしにくるでしょ?」

娘は言う

「でも、そうしないとカラスさんのごはんがなくなっちゃうよ」

僕は悶える

「うーん。。。確かにそうだ(笑)」

僕は続ける

「でもね
もともとカラスさんは森に住んでいたんだよ。
そこにはたくさん食べるものがあったんだよ。

それなのに、人が家を建てるために森をたくさん壊したからね。
住むところも食べるものも少なくなっちゃって。

それでゴミを漁るようになったんじゃないかな?」




娘は言う

「そうなの?」

僕は言う

「そうかも知れない」




僕は続ける

「カラスさんだって、
お家ではシオンたちみたいにかわいい子どもが
お腹を空かせて待ってるのかもよ。

パパとママが一生懸命働くように
カラスさんのお父さんとお母さんも食べ物探すのに必死だよね。
これから冬になるしね」

娘は言う

「そうだね。カラスさんの赤ちゃん、お腹空いたらかわいそう」

娘は続ける

「ごはん食べるとき、ちょっとずつ残してあげたほうがいいかな・・・」


「・・・・・

ごはんは・・・
残さず食べようね(笑)」