shine












久しぶりに映画『Shine』を自宅で観た

前に観たのは
7〜8年前だったか

天才ピアニスト
デヴィッド・ヘルフゴッドの天才ピアニストとしての半生と
不安神経症による苦悩を描いた映画

前半部分は幼少〜少年期が描かれている

ユダヤ系ポーランド人移民の両親の下で
とくに父親から過剰な愛とピアノ指南を受けて育つが

第2次世界大戦でナチスドイツによる
ユダヤ人迫害によって

家族のほとんどを失った父親の
家族に対する愛と固執は異常なほどで

天才的なピアノの上達とは逆に
徐々にデヴィッドの心を蝕んでいく

自分が父親として
改めて観たこの映画は

前回とは全く違った映り方をしていた

彼を救った
妻ギリアンとの出会いと愛の育みは

とても美しく
感動と尊厳を与えてくれる

しかし

彼の父親の気持ちも
決して理解できないではない


父親はデヴィッドに言う

「お前はラッキーだ」

そしてそのセリフを
デヴィッド自身に繰り返させる

デヴィッドの父親も
他の親と同じように

最愛のわが子の幸せと
成功を

誰よりも願っていたに違いない

そして
誰よりもそんなわが子に

傍にいて欲しかったのだろう

不安神経症と闘う
天才ピアニストの映画であった
「シャイン」

父と息子と
それを囲む家族の

愛と苦悩の物語

それは決して美しくも
理想的でもないけれど

そういう愛のカタチも
あるのだろう

それぞれだ