unnamed (15)








早川義夫著
『たましいの場所』

読了

元ジャックスで
元本屋で
現歌手である

早川義夫さんの
エッセイ

学生の頃京都のレコード屋で
目に飛び込んできた

「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」

というソロアルバムのタイトルが
とても突き刺さっていて

もしかしたら
今でも自分の生き方の指針みたいなものに
なっている気がしています

とてもシンプルで
素直で
ストレートな文章が

とても心地よく
いつもなら一気に読み切ってしまうのですが

一章一章
夜寝る前や
仕事で移動しているときなどに

大切に大切に
味わいながら読みました

unnamed (7)









「歌は、悲しいから歌うのだと思っている。
寂しいから、歌うのだ。
人とは違うから歌うのだ。
何かが欠けているから歌うのだ。」

結婚して子供が生まれて
しばらく歌えなくなったときがあった

曲が出来ないから
仕方なくそれまでの歌を
歌い繋いでいた

出来たとしても
なんとなくすぐに歌わなくなってしまった

そんな時期があったのを
思い出した

感じ方は人それぞれだろうし

沁み方も聴こえ方も
響き方も

その時々によって
全然違うものだと思う

だからこそ
人が創り上げるものは
素晴らしいし

音楽や画や文章や料理や服という
作り手が魂を削って
心を裸にして
さらけ出したものは

とても美しいと思う



最後に
この本の存在を教えてくれた

京都時代の音友に
心から感謝と敬意を